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来週の米FOMCを視野に再びドル買いが優勢になるのか

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 今週は総じてドル売り圧力が優勢になっている。次回FOMCの利上げ幅について、強い米消費者物価指数を受けて1.00%利上げ観測が台頭したが、一連の米金融当局者発言で0.75%に落ち着きつつある。短期金融市場では7割程度が0.75%利上げを織り込んでいる。1.00%利上げ観測がかなり後退したことがドル売りの背景にある。


 加えて、ECB理事会での0.50%利上げ観測が事前に盛り上がり、ユーロ買い・ドル売り圧力となって点も指摘されよう。ただ、実際のECB理事会での0.50%利上げ後はユーロドルの上値は抑えられている。欧州債断片化を阻止するために新たに導入されたTPIが条件付きとなっており、市場に素直に歓迎されていないようだ。また、ノルドストリーム1の再開にしてもロシア側は供給量を絞っており、エネルギー問題についての不透明感は払しょくできていない。


 そのようななかで、きょうは一連の欧州、英国、米国などのPMI速報値が発表される。景気動向の判断にとっては速報性のある指標とあって注目されよう。特に欧州の落ち込みが不安視されており、予想以上の悪化となれば、ユーロ売り圧力がかかりそうだ。来週にかけてのドル相場の方向性を占ううえでの判断材料となろう。ECB関連では専門家経済予測も発表される。インフレ見通し引き上げ、成長見通し引き下げは想定済み。サプライズはなさそうだ。


 そのほかの経済指標では、カナダ小売売上高(5月)が発表される。前月比。自動車除く前月比ともにプラス幅が拡大する見通し。次回のカナダ中銀の大幅利上げを支える一つの材料となりそうだ。


 米企業決算発表が本格化しており、きょうはアメリカンエキスプレス、ベライゾン、ツイッターなどが予定されている。



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