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リスク動向に関する材料様々、米利上げペースやインフレ警戒

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 きょうは米国市場が本格的に始動する。先週後半からのリスク選好の動きが継続するのかどうかが注目される。そのなかで、週明けはリスク動向に関する様々な材料がでてきている。良いニュースとしては、上海のロックダウン措置が6月からはほぼ解消されること。約2ヶ月に及んだ経済活動の停止状態から脱することとなる。中国政府の支援策もあって、経済が活気付くことが期待される。


 一方で、EUがロシア産原油の輸入停止について協議して、9割方の削減で合意を得たようだ。ただ、EUは一枚岩ではない。ハンガリーが当初から禁輸に反対を表明しており、押し通した格好。NY原油先物は118ドル近辺へと上伸しており、再びエネルギー価格高騰が懸念される。


 また、先週は米FOMCの利上げペースが次第に緩和される期待が広がったが、きょうのウォラーFRB理事の発言で雰囲気が一変している。同理事は、インフレが著しく低下するまで、毎会合で50bp利上げを実施すること提唱、とした。FOMC内での意見が対立するなかで、米株式がどの程度の警戒感を示すのかが注目される。


 為替市場ではFRB理事の発言を受けてドル買いの反応が広がっている。ドル円は128円台に一時乗せた。ユーロドルやポンドドルなど各主要通貨に対してドル高の動きがみられている。そのなかで、クロス円は上昇一服も、下押しの動きは限定されている。前日からの円安の流れは継続している。


 この後の海外市場で発表される経済指標は、スイス小売売上高(4月)、スイスGDP(第1四半期)、トルコGDP(第1四半期)、フランスGDP・確報値(第1四半期)、ドイツ雇用統計(5月)、ユーロ圏消費者物価指数・速報値(5月)、南アフリカ失業率(第1四半期)、南アフリカ貿易収支(4月)、インドGDP(第1四半期)、ブラジル失業率(4月)、ハンガリー中銀政策金利、カナダGDP(3月)、カナダGDP(第1四半期)、米S&Pケースシラー住宅価格(3月)、米住宅価格指数(第1四半期と3月)、米シカゴ購買部協会景気指数(5月)、米コンファレンスボード消費者信頼感指数(5月)など。月末で指標発表が集中している。


 金融当局者の発言イベント予定は、ビルロワドガロー仏中銀総裁、ビスコ伊中銀総裁、マクルーフ・アイルランド中銀総裁、イングベス・スウェーデン中銀総裁、ツアブリュック・スイス中銀副総裁、ビスコ伊中銀総裁などの講演、日銀国債買い入れ日程(6月)公表、ドイツ5年債入札など。



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