為替相場まとめ11月8日から11月12日の週

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 8日からの週は、ドル買いが強まった。週前半は前週からのドル売り圧力が残ったが、週央に発表された10月米消費者物価指数の上振れで一気に流れがドル高方向に転じた。前年比+6.2%と予想を上回る高い伸びが示され、市場にはインフレ警戒感が再燃、米金融当局の早期利上げ期待が高まった。低下傾向を示していた米債利回りが一気に上昇している。週前半には112円台まで下落したドル円相場は114円台に乗せている。ユーロドルは1.16台が重くなり、1.14台へと下落。ポンドドルは一時1.36台に乗せる場面があったが、米消費者物価発表の後には1.33台へと下落している。ポンドにとっては、前週の英中銀政策金利据え置きのインパクトが続いたほか、EU離脱をめぐる英欧の摩擦が再燃していることも売り圧力となった。欧州委員会の経済見通しでは今年の成長率見通しが引き上げられたほか、今年と来年のインフレ率見通しも引き上げられた。ただ、米国ほどの高インフレではなく、ポンド売りに連れてユーロも上値が重かった。原油高が一服したことで、カナダドルが売られた。雇用状況の悪化もあり、豪ドルも軟調だった。ドル指数は年初来高値を更新している。週末にかけては来週の利下げを見込んだトルコリラの売りが加速し、節目と見られたドルリラでの10.0を示現する場面が見られた。


(8日)

 東京市場は、ドル円に買い戻しが入った。先週末の米雇用統計は強めの数字だったが、その後の米債利回り低下を受けてドル売り優勢で取引を終えていた。ドル円は113.30近辺まで値を落とした。週明けも113.30台と安く始まったが、東京勢が本格参加すると買い戻しの動きが広がり、113.67レベルまで反発。その後は値動きが落ち着いた。ユーロドルは1.1560前後での揉み合い。先週末の上昇でつけた1.1570レベルは超えられず、下値も1.1550レベルには届かず。ユーロ円は131円台前半での取引に終始。ポンドドルは1.34台後半での揉み合い。先週後半に英中銀の早期利上げ期待が後退したことでポンド売りが強まった後、週明けも上値が重い印象。


 ロンドン市場は、先週末からのドル安水準を維持。ドル円は再び上値が重くなり、113.30台まで下押しも先週末安値には届かず。ユーロドルはロンドン序盤に一時1.1576レベルまで高値を伸ばしたが、その後は上昇一服して揉み合いに。ポンドドルは売りが先行して1.3450近辺まで下押しされたが、売りは続かず1.3502レベルまで再び上昇。ただ、先週末高値には届いていない。クロス円はドル円の軟調な動きとともに上値が重い。ユーロ円は131円台前半、ポンド円は153円を挟んでの振幅からやや円高方向への動きに。NY原油先物は82ドル台半ばへと買われており、豪ドルやNZドルなどは底堅く推移。欧州株や米株先物は先週末並み水準で目立った方向性を示さず。米10年債利回りは一時1.49%近辺まで上昇。


 NY市場では、ドル円が下落。序盤に113.10付近まで下落し、10月に付けた安値を下回る動き。ただ、113円台割れは回避されており、113円台前半での揉み合いに落ち着いた。21日線を下放れており、徐々に下落への警戒感が高まる状況。米10年債利回りは低下一服も、1.5%台回復への動きはみられずドル円相場を圧迫していた。ユーロドルは1.15台後半でじり高。1.16台に迫ったが、大台乗せには至っていない。先週末の米雇用統計後の下げで1.15台がサポートされた後は、買い戻しの動きが続いている。先週に一連の主要中銀金融政策が出そろったことで、為替市場にはポジション調整の動きがでているもよう。ポンドドルは買い戻しが優勢。1.35台乗せから1.3580近辺まで上伸した。先週の英中銀金利据え置きを受けたショック安に調整が入る格好。


(9日)

 東京市場では、ドル売りが強まった。米10年債利回りが1.50%前後から1.46%台まで低下、ドル相場を圧迫した。米株先物が軟調で、日経平均も序盤の上昇から下げに転じており、円高圧力も加わった。ドル円は113円台割れから112.70台まで下押しされた。ユーロドルは節目となる1.1600レベルを超えて、1.1606レベルまで買われた。先週にブレイナードFRB理事がホワイトハウスを訪れた際、次期議長についてインタビューを受けたと報じられたことも、ドル売り材料となっていた。ブレイナード理事は現在のFRB執行部の中でもハト派として知られている。


 ロンドン市場は、ポンドが堅調。ポンドドルは1.35台後半での揉み合いを上放れて、一時1.36台に乗せた。東京市場で153円台割れまで下落したポンド円は153円台半ばへと反発。対ユーロでのポンド買いも一段と進行。先週の英金融政策委員会(MPC)では政策金利が据え置かれたことを受けて、ポンド相場が急落した経緯があった。しかし、市場では依然として12月会合での利上げを織り込む動きがみられている。また、最新の英BRC小売売上高が全体としては上昇しており、消費意欲は高いとの見方もでていた。ユーロドルはロンドン時間に入ると上値を抑えられた。しかし、独ZEW景況感指数が予想外の改善を示し、半年ぶりに上昇。来年第1四半期にはドイツとユーロ圏双方で再び成長が加速、インフレは低下するとの見込みが示された。ロンドン序盤のユーロ売りは一服、対ドルでは再び1.16台に接近、対円は130円台後半での揉み合い。ドル円はロンドン序盤に113円近辺まで下げ渋ったが、上値は重く112円台後半で推移。ポンドドルの上昇を軸にドル売り傾向が続いた。


 NY市場で、ドル円は112円台後半で上値重く推移。ここ数日間サポートされた113円を割り込んだことで同水準が戻り売り水準として意識された。朝方に発表された10月米生産者物価指数は、ほぼ予想通りの内容。ただ、為替市場は米国債利回りの下げと伴にドル売りの反応を見せた。ここにきて次期FRB議長にブレイナードFRB理事のほうが有力との見方が浮上している。市場はパウエル議長の続投を有力視していただけに、やや驚きも。かつで円高論者だったことや、景気重視のハト派との見方などが紹介されていた。ユーロドルは再び1.16台への買い戻しが入ったが、上値は重く1.15台後半に押し戻され揉み合いに。ポンドドルは売りが優勢で、1.35台前半まで一時下落。その後は1.35台半ばでの揉み合いに。英中銀は利上げが差し迫っているかどうかについて、まちまちのメッセージを出している。また、北アイルランド議定書を巡って英国とEU間の緊張が高まっており、政治的な不透明感も強まっている。


(10日)

 東京市場は、米消費者物価指数の発表を控えて様子見ムード。ドル円は112円台後半で、18銭のレンジにとどまっている。他の主要通貨も小動き。ユーロドルは1.1578-1.1595の17ポイントレンジ。ポンドドルも1.3560前後での18ポイントレンジにとどまった。米10年債利回りは前日に1.4115%まで低下したあとは、低下は一服。東京市場では1.45%から1.47%近辺での取引が続いた。中国の10月生産者物価指数(PPI)が26年ぶりの高値水準に急上昇したが反応薄だった。


 ロンドン市場は、米消費者物価指数の発表を控えてドル買いが優勢。ドル円の上昇が先行し、113.20台へと上伸。ユーロドルやポンドドルはロンドン中盤に差し掛かると下落の勢いが増した。ユーロドルは1.1550割れへ、ポンドドルは1.35割れ目前まで下押しされた。クロス円は上に往って来い。ユーロ円はいったん131円台に乗せたが、その後は130円台後半へと押し戻された。ポンド円は153円台前半へと買われたあとは、152円台後半へと反落し、安値を広げた。米消費者物価指数の発表を控えて、米国の高いインフレ率が意識された面があるようだ。米10年債利回りは1.45%台から1.48%台へと上昇。


 NY市場はドル買いが強まった。朝方発表の米消費者物価指数(CPI)が前年比+6.2%と予想を上回り、高インフレの長期化を示唆する内容だったことや、午後に公表された米30年債入札の結果を受けて米国債利回りが急上昇したことが背景。ドル円は一時114円台を付ける場面があった。ただ、米株がインフレ警戒から下落したことで、ドル円は113円台後半へと小戻しした。ユーロドルは1.16近辺からの戻り売りに押され、心理的節目の1.15を割り込んだ。ポンドドルも再び下向きの流れに戻しており、直近安値の1.34台前半に顔合わせした。英国とEUが北アイルランド議定書を巡って緊張を高めている。協議が難航するようであれば、ポンドに打撃を与える可能性があるとの指摘も。


(11日)

 東京市場は、前日からのドル高水準で推移。米消費者物価指数の強い結果や米30年債入札の低調で長期債利回りが上昇したことで、NY市場でドル円は114円台を一時つけた。午前中はその流れが継続し、日経平均の力強い上昇とともに114.16レベルまで高値を伸ばした。その後は、114円台を維持できず113.90台で揉み合った。豪ドルは軟調。注目された豪州雇用統計で雇用者数が予想外の減少、失業率も悪化したことが背景。豪ドル/ドルは0.73台割れ、豪ドル円は83円台前半へと下落した。


 ロンドン市場は、ドル買いが継続。前日の10月米消費者物価の強い結果を受けて、インフレ警戒が高まったことが背景。きょうはベテランズデーで米銀行休業・米債券市場休場となるが、ドル買い圧力は依然として根強い。ポンドドルの下げが主導し、1.34台割れから1.3364レベルまで下落。この日発表された英GDP速報値が予想ほどの伸びを示さなかったことが重石。先週の英中銀政策金利据え置きを受けたポンド売り圧力も続いた。ユーロドルも連れ安となり、1.1454レベルまで安値を広げた。ドル円は114円ちょうどを挟んでの高止まり。欧州株や米株先物が小高く推移。一方、NY原油先物は82ドル近辺から80ドル台へと下落。カナダドルなど資源国通貨が売られている。NY金先物はインフレ警戒を反映して1866ドル台まで上昇。トルコリラは脆弱性を露呈しており、対ドル、対円ともに過去最安値を更新。


 NY市場は、ベテランズデーの祝日で銀行休業・債券市場休場となった。為替市場ではドル高の地合いが継続している。ドル円は113.81レベルまで下押しされる場面があったが、ドル買いは根強く終盤にかけては114円台を回復。ユーロドルは1.1443近辺、ポンドドルは1.3359近辺までドルが買われた。クロス円は全体的に円買いが優勢。ユーロ円は130.44近辺、ポンド円は152.40近辺、カナダ円は90.47近辺まで弱含んだ。ベテランズデーで参加者が少なく、動意薄のマーケットだった。


(12日)

 東京市場は、ドル買いの動き。ドル円はしっかり。ドル円は午前に4日の高値114.28を上抜き、1日以来の高値水準となる114.30円付近まで一時上昇した。ユーロドルやポンドドルは弱含み。ユーロドルは昨年7月21日以来の安値水準となる1.1436付近まで、ポンドドルは昨年12月22日以来の安値水準となる1.3353付近まで一時下落した。先日の米消費者物価指数で予想以上のインフレ加速が示されことをきっかけに米早期利上げ観測が広がり、ドル買いの動きが続いている。クロス円はまちまち。日経平均が大幅高となったが、リスク選好の円売りの動きは盛り上がらず、クロス円の上値は重かった。


 ロンドン市場では、ドル買いに調整が入る動き。ドル円は114円台では売りに押されて一時113.95レベルまで反落。ユーロドルは1.1456レベルまで買い戻される場面があった。ただ、反発の動きは限定的で、再び1.1450割れ水準へと軟化している。9月ユーロ圏鉱工業生産は前月比-0.2%と前回-1.7%からはマイナス幅が縮小したが、2か月連続の減少と力強さには欠けた。ポンドドルは1.33台半ばでサポートされると、1.34台乗せまで反発。対円や対ユーロでも買われており、堅調さが目立った。ただ、前日までのポンドドルの下落の流れを反転させるほどの値動きでもなく、調整の範囲内にとどまっている。米10年債利回りは低下一服、1.57%付近で取引されている。


 NY市場では、比較的落ち着いた動きを見せた。週末を前に積極的な取引を手控える動きが見られた。日本時間午前0時に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数(11月速報値)が事前予想を大きく下回る弱い結果となったことで、一時ドル売りが強まる場面が見られたが、影響は限定的なものにとどまり、ドル円の下げは113円70銭台まで。その後指標発表前の水準に戻してもみ合うなど、影響は限定的なものにとどまった。ユーロドルやポンドドルな度の動きも限定的。来週のトルコ中銀金融政策理事会での追加利下げを見込んでリラ売りの動きが加速。節目として強く意識されてきたドルリラでの10.00を一時付ける動きとなっている。



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