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ドルの戻り売り強まる 株高でドル円は111円台は維持

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 きょうのNY為替市場、前日まで強めていたドルの戻り売りが強まっている。今週は月末期末のドル買いフローが観測されていたが、きょうから10月相場に入って、その動きも一服している模様。ドル買いの活発化でドル円の上げも過熱気味だったこともあり、きょうは反動が強まっているものとみられる。一時110円台まで下落した。ただ、米株が上げを加速し、ダウ平均が一時600ドル超上昇したことから、111円台は維持している。


 年末にかけてのドル円に強気な見方はまだ少ない。FRBが11月に資産購入ペース縮小を開始することはすでに織り込んでいるようで、焦点は来年に利上げがあるかどうかであろう。


 感染の影響による景気回復へのブレーキや中国経済への不透明感などで、先行きに弱気な見方も出ている。FRBの量的緩和(QE)拡大終了から利上げへのハードルは、市場が期待しているほど低くはないとの見方も根強いようだ。


 ユーロドルも買い戻しが優勢。今週のユーロドルは売りが加速し、1.1565ドル付近まで下落していたが、きょうは一時1.16ドル台まで戻している。ただ、ポンドや円と比較すると戻りは鈍い印象。


 きょうは9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)の概算値速報値が発表されていたが、前年比3.4%の上昇と13年ぶりの上昇率となっていた。ただ、ユーロの反応は鈍い。インフレが加速しているにもかかわらず、ECBが出口戦略に消極的であることから、ユーロは回復に苦労するとの見方が依然として根強い様子が示されている。


 きょうはポンドの買いが目立った。対ユーロ、円でもポンドは買われており、ポンド円は150円台を回復。今週は月末期末に絡んだフローで、ポンドも調整売りが強まっていた。しかし、きょうから10月相場に入ってその動きも一服したのか、ポンドは買い戻しが強まっている。市場では英中銀の早期利上げ期待が高まっており、ポンドへの上値期待も根強くあるようだ。


 また、英10年債がさらに下落し、利回りが上げ幅を伸ばす可能性があるとの指摘も出ている。売り(利回り上昇)の勢いが鈍化しそうな気配がまだほとんどなく、今後数週間の英国債の供給が、償還との差し引きで増加が見込まれることを考慮した場合、英10年債利回りは1%をさらに超えて行く可能性があるという。英中銀の早期利上げ見通しが英国債の海外販売の可能性を高めそうな中で、長期ゾーンで低クーポンの英国債により売り圧力(利回り上昇)が強まることが予想されるという。結果として、英10年債利回りは1.1%に近づくと見込んでいるようだ。ポンドにとってはプラス要因となる。



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