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ドル売り落ち着く、米FOMC議事録でテーパリングの方向性確認へ

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 昨日のNY市場ではこのところみられたドル安の動きは一服。米小売売上高が弱含む結果となったものの、米債利回りの上昇とともにドル買いの動きへと転じていた。東京市場ではドル円は109円台後半と堅調な動きを維持している。一方で、ユーロドルやポンドドルなどその他主要通貨ではドル買いにやや調整が入っている。ただ、前日NY市場でのドル高を消すほどではない。全般にドル高圏での推移だ。


 きょうは米FOMC議事録が公表される。おおまかに年内のテーパリング議論開始、来年には債券購入ペースの縮小を開始する流れとなっている。パウエルFRB議長は手綱を引き締める役割を担っているようで、増えつつあるタカ派の暴れ馬たちをうまくコントロールしてきている。米株式市場がテーパリング観測をうまく消化して高値更新を続けたことがそれを物語っているようだ。市場との対話はまずまずうまくいっているようだ。きょうはその議論の内容を確認することになろう。


 昨日はニュージーランド・ショックの動きがみられた。約半年ぶりに新型コロナ感染が発生したことが、NZドル売りを誘発した。その後、NZ政府は3日間のロックダウン措置を導入した。注目されたきょうのNZ中銀金融政策会合では、政策金利が据え置かれた。NZドルは瞬間的に売られた後、すぐに買い戻しが入った。中銀総裁は、今は政策金利を据え置くとしながらも、利上げの方向性は明確だとしていた。先進国の中では経済規模が小さいニュージーランドとあって、機動的な対応がとりやすい面はあるが、新型コロナとの一つの付き合い方を示す好例となっているようだ。


 この後の海外市場で発表される経済指標は、南アフリカ消費者物価指数(7月)、南アフリカ実質小売売上高(6月)、香港失業率(7月)、ユーロ圏消費者物価指数・確報値(7月)、米MBA住宅ローン申請指数(13日までの週)、米住宅建築許可件数(7月)、米住宅着工件数(7月)、 カナダ消費者物価指数(7月)など。


 発言イベント関連では、米FOMC議事録(7月27日-28日開催分)のほかには、ブラード・セントルイス連銀総裁が米経済見通しに関する討論会に参加する。米週間石油在庫統計の発表、米20年債入札(270億ドル)の実施が予定されている。米主要企業決算は、シスコシステムズ、ターゲット、エヌビディア、アナログデバイセズ、ロビンフッドマーケッツなど。



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