円の「最弱通貨」の地位に揺らぎ、ドル・円111円乗せでも

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


ドル・円が1ドル=111円台と昨年3月以来となる円安水準を付ける一方、ドル以外の主要通貨では今月に入ってから円高が進んでいる。世界的な金融緩和が転換点に向かいつつある中、円の最弱通貨としての地位が揺らぎ始めている。


金融緩和政策の継続を前提にリフレトレードが活況となる中、外国為替市場では株高・商品高を背景に欧州通貨や資源国通貨が上昇し、円は年初から5月まで主要通貨全てに対して下落していた。しかし、先週には米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派転換を受けて、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)が急落。ブルームバーグ相関・加重通貨指数でみると、円は年初から5月末までに7%下落した後、6月は1%近く上昇している。


三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリストは、「これまでの円安の背景はまさにリフレトレードだったが、今後いろいろな中銀が金融政策の正常化に向かっていくなかで、リフレトレードもいったん終わった感じはある」と指摘。「円は主要通貨の中で最弱だったところから弱さが後退することで、相対的な立ち位置としてはだいぶ上がってくる」とみている。


24日の東京市場で円は対ドルで一時111円12銭と昨年3月以来の安値を記録。一方、その他の主要通貨に対してはFOMC後に付けた高値から戻しているはものの、5月に付けた数年ぶりの円安水準を上回ったままだ。


ファイブスター投信投資顧問の岩重竜宏シニアFXアナリストは、来月中旬発表の6月分の米消費者物価指数が落ち着いた数字になれば、FOMCをきっかけとした調整局面はいったん終わる可能性があるものの、先々の米金融政策の正常化が見え始めた以上、クロス円が「過去半年間と同じ角度ではもう上がっていけないのは間違いない」と予想。ドル・円も「111円を本格的に上抜けていけないとなれば、秋以降は104-107円50銭程度にレンジが切り下がることが想定される」としている。