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米消費者物価指数発表後の動きに注目

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 きょうは今週、最も注目度の高い材料がある。日本時間午後9時30分に発表される7月米消費者物価指数だ。市場予想は前年比+8.7%と前回の+9.1%からの伸び鈍化が見込まれている。一方、コア前年比は+6.1%と前回の+5.9%から一段の伸びが予想されている。最近は市場予想を上回る結果が相次いでおり、インフレは短期的にはヒートアップしている状況にある。一方で、足元でのガソリン価格の落ち着きを指摘する声や、近い将来の景気鈍化を想定したインフレ期待の低下を指摘する向きもある。


 市場の関心事は次回9月FOMC会合での利上げ幅だ。現時点ではCMEフェドウォッチで0.50%利上げが30.5%、0.75%利上げが69.5%の織り込み度。先週末の強い米雇用統計結果を反映した数字になっている。


 バイデン政権が中間選挙に向けてインフレ対応を最重要課題をしているように、米国民に与えているインフレの打撃は相当なものだ。多少のインフレ率鈍化がみられたとしても、市場は安心するかもしれないが、国民生活の現状には何らの変化もないだろう。政府からの米金融当局に対するインフレ退治のプレッシャーは相当なものであると想定される。


 仮にインフレの伸び鈍化となった場合の、市場の0.75%織り込み度の反応がどの程度となるのか、短期的には低下するものの、引き続き高水準となる可能性も否定できないだろう。8月後半のジャクソンホール会合を控えて、きょうの米消費者物価指数が重要な材料であることは確かだ。


 この後の海外市場で発表される経済指標は、トルコ失業率(6月)、南アフリカSACCI景況感指数(7月)、米MBA住宅ローン申請指数(07/30 - 08/05)、米消費者物価指数(7月)、米卸売在庫(確報値)(6月)、米卸売売上高(6月)など。


 発言イベント関連では、エバンス・シカゴ連銀総裁、ピル英中銀チーフエコノミスト、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。米10年債入札(350億ドル)、米週間石油在庫統計、ウォルトディズニー、フォックスなどの米企業決算も予定されている。



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