―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―

今週は様々な見方が錯綜した一週間となっている。米政策金利見通しに的を絞っても、次回9月FOMC会合での利上げ幅が0.50%なのか0.75%なのか、市場の観測は日々揺れている。足元では米短期金融市場で0.50%が62.5%、0.75%が37.5%の織り込み度となっている。
直近の各中銀はいわゆるフォワードガイダンスを明示することを避けている。インフレ見通しに対する高い不透明感が背景となっている。エネルギー価格の上昇については、欧州へのロシア産ガスの問題をみれば、異例の不安定な状況であることが理解できよう。OPECプラスにおいても、米国などの増産要請に素直に応じる気配はない。一方で、世界的な景気減速が警戒される中で、原油価格は生産者の意図に反して下落してきている。
昨日のベイリー英中銀総裁会見でも、インフレが長引くことが懸念されていた。ある程度の期間、リセッション状態となることも示唆された。また、企業の労働力不足や高すぎる賃金などについても警鐘を鳴らしていた。
今日の米雇用統計でも雇用者数の増減、失業率動向とともに賃金の伸び具合が注目される。市場の大方の予想では、平均時給の伸びは前月比+0.3%と前回並み、前年比+4.9%と前回の+5.1%からの伸び鈍化が想定されている。
失業率は3.6%の横ばい、労働参加率も62.2%と横ばいの予想。非農業部門雇用者数は25万人程度の増加が予想されており、前回の37.2万人からは伸び悩む予想。ただ、雇用者数の予想値は5万人増から32.5万人増(ブルームバーグ調べ)と幅広く分布している点は留意しておきたい。
米国とともにカナダ雇用統計も発表される。失業率は5.0%と予想されており、前回4.9%から悪化する見込み。一方、雇用者数は1.5万人増と前回の4.32万人減からは持ち直す見込み。
発言イベント関連では、ピル英中銀チーフエコノミストが最新の英中銀金利決定と予測について説明する。バーキン・リッチモンド連銀総裁の講演が予定されている。
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