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日銀緩和継続姿勢は織り込み済み、ECB理事会は利上げ幅が焦点に

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 きょうの日銀金融政策決定会合では予想通り緩和姿勢の継続が示された。物価見通しが予想以上の引き上げとなったことで、ドル円は一時138円台割れを試す場面があった。ただ、その後は138円台前半での取引に落ち着いている。クロス円がじり高となっており、ドル円は137円台に入ると買いが待ち構えていたようだ。


 このあとのECB理事会発表では利上げ幅が焦点となっている。事前の短期金融市場では0.25%利上げと0.50%利上げの観測が拮抗している。どちらが出ても反応できる心構えが必要となっている。また、今回の理事会で欧州債券市場の断片化対策も発表される見込み。独連銀などからは財政ファイナンスにならないように財政規律などの条件を付けることが主張されている。玉虫色の発表内容とならないかどうかチェック必要に。


 ユーロをめぐっては不安材料が多い。高インフレとの闘いのほか、イタリアの政情不安、ロシアのウクライナ戦争での一段の強硬姿勢。ノルドストリーム1の再開も、ガス供給量についてはロシア側が主導件を握っており、極めて不安定だ。0.50%の大幅利上げとなれば、ユーロ買い反応が期待されるが、どこまで伸びしろがあるのかは不透明だ。


 この後の海外市場で発表される経済指標は、香港消費者物価指数(6月)、トルコ中銀政策金利、米フィラデルフィア連銀景況指数(7月)、米新規失業保険申請件数(16日までの週)、米景気先行指数(6月)、南ア中銀政策金利など。トルコ中銀は政策金利据え置き予想、南ア中銀は0.50%引き上げ予想が有力になっている。


 発言イベント関連では、ECB理事会後のラガルドECB総裁会見が注目される。ドラギ伊首相が議会演説(下院)を行う。ロシアからドイツへのガス輸出「ノルドストリーム1」再開予定だが、供給量は絞られる見込み。米主要企業決算は、スナップ、フィリップモリス、AT&T、ブラックストーン、アメリカン航空、ドミノピザ、トラベラーズなど盛りだくさん。



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