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インフレに対する見方の変化に注目、ピークアウトや成長阻害など

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 昨日発表された3月の米消費者物価指数は前年比+8.5%に予想を上回る上昇。一方で、エネルギー・食品を除くコア指数が前年比+6.5%と予想をわずかに下回ったことに市場がドル売りに反応していた。次第にインフレ高進の動きがピークアウトに近づいている点が意識され始めたようだ。


 また、特に欧州や英国では賃金上昇がインフレ高進に追い付かず、生活水準低下につながる面が指摘されやすくなっている。インフレとともに成長が鈍化するスタグフレーションが懸念されているようだ。


 各国の金融当局は、目先の高インフレに対する対応とともに、中期的な成長鈍化にも配慮が必要になってきている。短期的には利上げペースを速めることとなりそうだが、利上げの継続性や金利水準のメドなどについてはかなり不透明だ。財政政策による景気下支えが求められるが、市場は即効性のある金融政策に敏感に反応しやすい。政策のアクセルとブレーキの利かせ加減は極めて難しくなりそうだ。


 この後の海外市場で発表される経済指標は、南アフリカ実質小売売上高(2月)、米MBA住宅ローン申請指数(8日までの週)、米生産者物価指数(3月)、カナダ中銀政策金利 など。カナダ中銀は政策金利を現行の0.5%から1.0%へと引き上げる見込み。


 発言イベント関連では、カナダ中銀の金融政策発表後にマックレム加中銀総裁が記者会見を行う。米週間石油在庫統計が発表される。米30年債入札(200億ドル)が実施される。JPモルガン、ブラックロックなどの決算発表が予定されている。



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