―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―

今週はドル円の下げが目立っている。先週は米金融当局の早期利上げ観測がドル高圧力に、株高が円安圧力になる中で、ドル円相場は116.35レベルまで高値を伸ばした。しかし、今週に入ってからは一連の米物価統計が高い伸びを示したにもかかわらず、ドル円は下落に転じている。
円安材料となっていた株式市場が崩れ始めたことが円高方向への転換を促している。また、これに関連して米債利回りの上昇が一服していることも、ドル高圧力を弱めることになっているようだ。市場では、これまで蓄積してきたドル買いポジションを整理する動きも観測されている。ドル円の下落局面が短期的な調整にとどまるのか、新たなトレンド性を持つのか、まだ不透明な段階だ。
短期的な調整との見方の背景には、従来からの米早期利上げ開始、テーパリングからのバランスシート縮小への一連の思惑があるのだろう。再びドル金利上昇がドル高につながるシナリオだ。一方で、ドル安が長引きそうだとの見方の背景としては、足元で目立っている米経済回復が、今後欧州や新興国などに波及するにしたがって、新たな投資先を求めるリスクマネーが、ドルからその他通貨へと分散投資されるとの見方もでているようだ。また、きょうは一部報道で、日銀が金融政策の正常化について議論しており、インフレ目標の達成前に利上げに踏み切る可能性がある、と伝わったことも円買いを誘っていたようだ。
いずれにせよ、為替相場の方向性が変化したことは確かで、市場の思惑が交錯しやすく不安定な展開が続きそうだ。週末調整の圧力も想定しつつ、米株を中心に株式動向に神経質に反応しそうだ。きょうはJPモルガン、シティグループ、ウェルズファーゴ、ブラックロックなどの金融関連企業の決算発表が実施される。
経済指標の発表予定は、英鉱工業生産(11月)、英製造業生産高(11月)、英商品貿易収支(11月)、ユーロ圏貿易収支(11月)、米輸入物価指数(12月)、米小売売上高(12月)、米鉱工業生産指数(12月)、米設備稼働率(12月)、米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(1月)、米企業在庫(11月)など。発言イベント関連では、ラガルドECB総裁、ウィリアムズNY連銀総裁などがイベント会議やウェブ講演に参加する。
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