一筋縄ではいかぬマーケット、期待と失望で

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 ここ24時間は市場の期待と結果がかみ合わない状況が散見されている。昨日の原油相場急騰がそれだ。バイデン政権は各国と協調して国家石油備蓄の放出を発表した。NY原油相場は75ドル台前半へと一押しされたあとは、一気に78ドル台へと急反発した。放出量が市場の期待ほどではなかったことが背景にあったようだ。今日の東京市場でも円安効果が加わり東京原油は上昇している。ガソリン価格の下落は遠のいた。


 そして、きょうはNZドルが下落している。NZ中銀は政策金利を0.50%から0.75%へと引き上げた。エコノミストらの事前予想と一致する結果だった。しかし、市場では0.5%幅の利上げ観測もあったとして、NZドル売りを強めている。ドル高地合いの折でもあり、NZドル/ドルは0.69台半ばから0.69付近へと反落している。この動きに連れて、全般にドル高の動きが広がっている。そのなかでドル円は115円台に乗せると、売り圧力がでてくるようで、高値更新後には利益確定売りの押される傾向がみられている。


 なかなか一筋縄ではいかぬマーケットとなっているようだ。パウエルFRB議長の再任決定で、ドル高が勢いづいている。市場では来年6月の利上げ開始、来年中には3回の利上げを織り込んできている。パウエル議長をはじめとする米金融当局者らにはインフレと雇用の2大使命があるが、株式市場やドル相場をめぐる市場との対話の手腕が試される段階でもあることは留意しておきたい。


 きょうはあすの米感謝祭休日やあさってのブラックフライデーを控えて、実質的には週末のムードが漂いそうだ。ただ、このあとのNY市場では休日前の駆け込み的な米経済指標発表が相次ぐ。MBA住宅ローン申請指数(19日までの週)、新規失業保険申請件数(20日までの週)、耐久財受注・速報値(10月)、実質GDP・改定値(第3四半期)、卸売在庫・速報値(10月)、PCEデフレータ(10月)、個人所得(10月)、個人支出(10月)、新築住宅販売件数(10月)、ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(11月)など。米金融政策に関連した物価指標として、PCEデフレータの注目度が高い。前年比+5.1%と予想されており、前回の+4.4%から一段とインフレが加速する見込みとなっている。米指標以外では、ドイツfo景況感指数(11月)が発表される。


 発言イベント関連では、パネッタECB理事、テンレイロ英中銀委員、シュナーベルECB理事の講演や会議参加が予定されている。NY午後には米FOMC議事録(11月2日-3日開催分)が公表される。高騰する原油相場にとっては、米週間石油在庫統計が注目材料に。



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