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原油高でインフレ警戒、株安でリスク警戒のドル高・円高に

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 ロンドン市場は、ドル高・円高の動きが広がっている。ロンドン朝方にはNY原油先物が79ドル台後半まで一段と上昇、市場ではインフレ警戒が継続している。欧州株や米株先物が大幅安となっており、前日の上昇を消す動きになっている。為替市場ではドル円がロンドン朝方に111.79レベルまで買われたあとは、円買い圧力が強まり、111.37レベルまで押し下げられている。クロス円も円高方向に転じると一方通行で下落、ユーロ円は129円台割れから128.50割れへ、ポンド円は152円台を下回ると151円ちょうど近辺まで下押しされている。


 米10年債利回りはロンドン朝方に1.57%台をつけたあとは1.53%まで一時低下。ただ、リスク警戒のドル買い圧力が優勢で、ユーロドルは1.1530近辺、ポンドドルは1.3540近辺まで安値を広げている。欧州各国の債券が買われており、株安、通貨安とともにトリプル安の様相を呈している。8月独製造業受注、8月ユーロ圏小売売上高はいずれも予想を下回る結果。また、センテノ・ポルトガル中銀総裁は、成長モメンタムが鈍る兆候みられる、との警戒感を示した。


 ドル円は111円台半ばでの取引。東京市場での上昇の流れを受けて、ロンドン朝方には111.79レベルまで高値を伸ばした。しかし、欧州株や米株先物が大幅安となるなかで、ロンドン時間には売りに転じている。一時111.37レベルまで安値を広げた。NY原油先物は一時79ドル台後半まで上昇。その後は調整売りも入っているが、前日からの高値圏を維持。市場のインフレ警戒を広げている。


 ユーロドルは1.15台前半での取引。東京市場では米債利回りの上昇とともにじり安の動きとなっていたが、ロンドン市場では売りが加速。欧州株や米株先物の大幅安でリスク警戒のドル買いの動きが強まっている。1.15台半ばを割り込んで、一時1.1529レベルまで安値を広げた。ユーロ円は129.50レベルまで高値を伸ばしたあと、ロンドン時間は売り一色となった。129円台割れから128.47レベルまで下落。対ポンドではユーロ買いが先行したが、その後は売られており、方向性乏しく振幅している。8月独製造業受注、8月ユーロ圏小売売上高はいずれも予想を下回る結果。また、センテノ・ポルトガル中銀総裁は、成長モメンタムが鈍る兆候みられる、との警戒感を示した。


 ポンドドルは1.35台後半での取引。ユーロドルとともに下落し、一時1.3544レベルまで安値を広げた。ただ、足元では下げ渋っている。ポンド円は152円台から151.02近辺まで下落。下げ幅は1円を超えている。足元では下げ一服も151円台前半の安値圏にとどまっている。ユーロポンドは0.8527レベルまで買われたあとは0.8498レベルまで下落と振幅。9月英建設業PMIは予想を下回る低下となっていた。EUが英国との漁業権の問題解決が最優先課題、としており、前向きの動きがみられるのか再び注目されそうだ。



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