ドル円は上値追いが続き111円台半ばまで回復

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 きょうのNY為替市場でドル円は上値追いが続き、111円台半ばまで回復。米国債利回りが上昇したほか、きょうは米株も反発したことから買い戻しが膨らんだ模様。きょうの上げで111円台が堅持されており、上値追いのムードはまだ残っていることが示されている。目先は先週上値を抑えられた112円台を回復できるか意識される。


 ドルは底堅い展開がしばらく続くとの見方も出ている。もっとも、ドル高の要因は米成長見通しの上振れ期待ではなく、リスク回避によるものだという。最近の米経済指標はまちまちの内容が多く、米経済の改善の兆しは示していない。先週の米消費者信頼感指数が弱かったことや、一部の州では、ワクチン接種率が低下している一方で、重症化率は上昇しており懸念となっている。


 きょうは反発しているが、最近の米株式市場は弱い動きが目立っており、インフレは上昇するものの景気回復は鈍い、いわゆるスタグフレーションへの懸念も高まっている。加えて中国経済への不透明感も強まる中で、逃避通貨としてのドルに資金が集まりやすいという。


 ユーロドルは下げ渋る動きも見られ1.16ドルちょうど付近で推移。ただ、一時1.15ドル台に再び下落するなど上値の重い展開が続いている。ユーロは対ポンドでも下落。市場ではECBの量的緩和(QE)長期化への見方から、ユーロに対してはネガティブな見方が多いが、フローの面からは強気な見方もあるようだ。ユーロ圏の投資家は昨年第4四半期以降、外国株、特に米株に積極的に投資しており、それがユーロドルを圧迫している要因の1つにもなっているという。米株を購入するユーロ圏の投資家の大幅な増加は昨年以来の新たなトレンドとなっており、規模も巨額に上っているとしている。外国債券も購入しているが、株式ほどではない。


 しかし、米成長が今後鈍化傾向を鮮明するとともに、それらの購入も鈍化する可能性があるという。その場合、米国の巨額な経常赤字の半面、ユーロ圏は経常黒字にあり、ユーロはドルに対して上昇の可能性があるという。


 ポンドも力強い動きが続いており、ポンドドルは一時1.36ドル台半ばまで買い戻されている。9月高値からのフィボナッチ半値戻しが1.3665ドル付近にあるが、その水準をうかがう動きを見せている。半値戻しの水準の上には、21日線が本日1.3690ドル付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。


 きょうは株高がポンドの買戻しをサポートしている面がありそうだが、ポンドはリスクに敏感な通貨としての位置づけを持っている。先週までの1週間は英国債利回りが急速に上昇したにもかかわらず、ポンドはそれを無視し、新興国通貨のように株安に敏感に反応していた。ポンドドルは一時1.34ドル台まで下落。


 年末にかけて株安・ポンド安を想定している向きも市場には少なくないが、政府の措置によってサプライチェーンのボトルネックが緩和される一方で、英中銀の金融政策は正常化に近づくことから、株安・ポンド安のシナリオが当てはまる可能性は低いとの見方もあるようだ。



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