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ドル円が112円台回復 月末期末のドル買いフローとの声も

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 きょうもNY為替市場はドル買いが強まる中で、ドル円は112円台を回復した。112円台回復は昨年2月以来。この日発表になった米住宅指標が予想を大きく上回る伸びとなったことをきっかけにドル円の買いが強まった。


 米中古住宅販売成約指数は中古住宅販売件数の先行指標との位置づけで注目されるが、普段はさほど為替市場が反応する指標ではない。市場からは月末期末に絡んだドル買いフローが出ており、強い指標をきっかけにそれが強まったものとみられる。午後になって、米国債利回りも序盤の下げを取り戻していることから、ドル円は更に買いに勢いがついている模様。


 ユーロドルは1.15ドル台に下落。200日線が1.1575ドル付近に来ており、目先の下値メドとして意識される。ドル買いがユーロドルを押し下げたようだ。ただ、FRBや英中銀が出口戦略に積極姿勢を見せ始める中で、ECBは他の中銀よりは慎重姿勢を堅持している印象。利上げもFRBや英中銀よりは遅いとの見方から、ユーロの上値は重いと見ている向きが増えている。


 ECBはきのう、きょうとポルトガルのシントラでフォーラムを開催。前日はラガルド総裁が演説を行っていたが、「一時的なサプライチェーン問題に過剰反応すべきでない」と述べ、インフレ懸念を軽視する印象を示していた。きょうはパウエルFRB議長や黒田日銀総裁、ベイリー英中銀総裁がフォーラムで演説を行っている。いずれにしろ、今回のフォーラムがユーロを支援することは無いようだ。


 ポンドドルも売りに押され、1.34ドル台前半まで下落。きょうの下げで21日線を下放れる展開を見せており、明日以降の動きが警戒される。ただ、ここ数日のポンド安は英経済に打撃を与える供給のボトルネックへの懸念ではなく、投資家による月末期末に絡んだポートフォリオのリバランスの結果である可能性が高いとの指摘も聞かれる。ここ数日のポンド安はロンドン時間に起こることが多く見られていることからも、その可能性が高いという。NYやアジア時間での取引は比較的安定していた。


 先日の英中銀金融政策委員会(MPC)通過後の英金利上昇に対する市場の期待の高まりを考慮すると、現在のポンド下落は行き過ぎとの声も出ている。ポンドは比較的景気に敏感な通貨の位置づけとなっているが、このところのリスク回避の雰囲気に過剰反応した可能性もあるという。



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