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ドル円は110円台を回復 中国への不安感が一服し円安がサポート

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 きょうのNY為替市場、ドル円は買い戻しが優勢となり110円台を回復。前日は109円台前半まで下落していたものの、リスク回避の雰囲気も一服する中で前日のFOMCを受けて買い戻しが強まった。


 きょうの上昇は前日のFOMCを受けたドル買いというよりも、中国への不安感が一服していることによる円安がドル円を押し上げている。債務危機に陥っている中国の不動産大手、恒大集団に対して中国当局がドル建て債で目先のデフォルト回避を指示するなど、中国当局が対応に動き出していることで、市場も懸念を一服させている。


 ただ、ドル建て債を保有している債権者は期日のクーポン支払いをまだ受けていないとのニュースも流れ、中国当局が地方政府に対して恒大集団の破綻の可能性に備えるよう指示したとの報道も伝わっていた。不安感は依然として燻るものの、米株式市場も大幅に続伸して始まっており、ドル円をサポートしたようだ。


 きょうの上げで109.85円付近に来ている21日線と100日線を再び上回った。9月8日高値の110.45円付近が目先の上値メドとして意識される。


 ユーロドルは前日のFOMCを受けて1.16ドル台に下落していたが、きょうは1.17ドル台半ばまで買い戻されている。1.17ドル台半ばから上の水準には強い売り圧力が観測されているが、その売りオーダーを吸収できるか注目される。本日の21日線が1.18ドルちょうど付近に来ており、目先の上値メドとして注目される。


 この日発表の9月のユーロ圏PMIは前回を下回り、予想も下回った。景気判断の分岐点である50より上は十分に維持されているものの、ユーロ圏経済が第4四半期に、高成長ペースを維持できなくなる兆候が高まっていることが示された。ただ、物価指数は継続的なインフレ上昇圧力が示されている。


 ポンドドルも買い戻しが強まり、1.37ドル台半ばまで買い戻されている。21日線が1.3775ドル付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。また、ポンドは対ユーロ、円でも上昇しており、ポンド円は151円台半ばまで上昇した。


 この日の英中銀金融政策委員会(MPC)が、タカ派色が強かったことがポンドをサポートしている。英中銀は大方の予想通りに政策を据え置いたものの、量的緩和(QE)に関して政策委員のうち2名が現状維持に反対した。前回から1名増えている。ラムズデン副総裁が資産購入を可及的速やかに終了させるとの主張でソーンダース委員に同調した。両委員とも英国債の購入枠を現行の8750億ポンドから8400億ポンドへの縮小主張している。英中銀は声明で、8月時点からの一部の展開が、引き締めの根拠を強めたようだとの認識を示した。


 これらを受けて市場も利上げ時期の予想を前倒ししており、短期金融市場では、従来の22年5月から2月に前倒しし、0.15%の利上げで織り込んでいる。更に0.25%の追加利上げ予想も従来の11月から8月に前倒している。市場の一部からは 早ければ年内の利上げ予想も浮上している状況。



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