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昨日のECBと米CPIでは方向感出ず、週末控えて動意薄に

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


昨日のECBと米CPIでは方向感出ず、週末控えて動意薄に


 昨日には今週の注目材料だったECB理事会と米消費者物価指数(CPI)が発表された。ECB理事会では経済見通しが上方修正される一方で、PEPP購入ペースは高水準が維持された。ラガルドECB総裁会見では従来通りの大規模緩和の継続が強調された。ユーロドルは1.21台後半を中心とした上下動にとどまっており、目立った方向性は示されなかった。


 米CPIは前年比+5.0%、コア前年比+3.8%と事前予想を上回る高い伸びが示された。ただ、市場ではインフレ上昇は一時的、米金融当局は出口戦略には慎重との思いもあったのかドル高方向への動きは一時的にとどまった。今週の米債利回り低下傾向は根強く、発表後も米10年債利回りは1.43%付近へと低下している。


 この後の海外市場では、イベント終了後で自律的な市場の動きに終始しそうだ。米債利回りの低下を受けて、ドル相場がどの程度下落するのかが注目される。ただ、今週の主要イベントを通過したあとできょうは材料難。G7首脳会議関連のニュースをにらみつつ様子見ムードが広がるのかもしれない。


 経済指標は、トルコ鉱工業生産(5月)、ロシア中銀政策金利、インド鉱工業生産(4月)、カナダ設備稼働率(第1四半期)、米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(6月)など。


 金融当局者の講演イベント関連の予定は、ホルツマン・オーストリア中銀総裁、クノット・オランダ中銀総裁、ベイリー英中銀総裁、ラムスデン英中銀副総裁、カンリフ英中銀副総裁、スナク英財務相など。

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