米雇用統計受け上値への確率が一気に低下 早期出口戦略着手にはほど遠いとの見解

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 今週はドル買いが強まり、ドル円も一時110円台を回復した。今週発表のADP雇用統計や米新規失業保険申請件数が米労働市場の順調な改善を示したことから、週末の米雇用統計への期待が高まったが、米雇用統計は予想を下回ったことから、期待を高めていた市場に失望売りが強まった。ドル円も109円台に再び戻している。


 再来週の15、16日にFOMCが開催されるが、緩やかな景気回復に言及する可能性は高いものの、少なくとも雇用については、早期出口戦略着手に必要な大幅な進展にはほど遠いとの見解が示されてもおかしくはない。FRBは雇用が驚くほど改善しない限り、出口戦略の期待を寄せ付けないとの見方が根強いことも事実だ。


 確率は米雇用統計発表前までは上昇の可能性を加速させていたが、米雇用統計を受けて確率も一気に失速した。111円と107円に着目すると、6月末までに111円に一度でも到達する確率は前週の49.9%から35.1%に低下。一方、107円の確率は11.4%に上昇している。7月末までに111円に到達する確率も53.1%に低下しており、五分五分の確率と見ているようだ。


 来週は、再来週のFOMCを巡っての探り合いになりそうだが、来週は、FOMCメンバーが金融政策に関して踏み込んだ発言をしてはならないブラックアウト期間に入り、手掛かり材料は少ない。ただ、改めて慎重姿勢継続で市場は認識することも予想される。


◆来週以降6月30日までに各ポイントを1度でも付ける確率

()は先週末

113円: 3.1%( 6.9%)

112円:12.1%(21.0%)

111円:35.1%(49.9%)

109.52円(週末終値)

107円:11.4%( 9.7%)

106円: 2.6%( 2.4%)

105円: 0.4%( 0.4%)


◆来週以降7月30日までに各ポイントを1度でも付ける確率

()は先週末

113円:14.7%(21.4%)

112円:29.8%(39.3%)

111円:53.1%(64.4%)

109.52円(週末終値)

107円:29.8%(26.7%)

106円:14.3%(13.0%)

105円: 5.8%( 5.5%)


※ドル円のオプション取引から算出