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【これからの見通し】ドル相場は分岐点での攻防、米英市場休場は影響するか

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 先週末のドル相場は上下動の激しい、活発な展開をみせた。ドル円が一時110.20レベルまで上昇、大台乗せとなった。しかし、その後は売り戻しが入り、週明けも109円台後半で上値を抑えらえられている。ユーロドルは1.22近辺から1.2130台まで下落したあと、再び1.22近辺へと買い戻された。週明けも1.22付近での揉み合いとなっている。


 ドル相場全体の流れを示すドル指数はユーロドル偏重の嫌いはあるものの、市場での参考指数としては依然有力だ。先週末には一時21日移動平均線を上回り、ドル高方向への転換の兆しをみせた。しかし、21日線超えは長続きせず、日足は長い上ヒゲを示現して週末を迎えた経緯がある。週明けも21日線を下回る水準で推移しており、ドル高転換は「おあずけ」となっている。


 ドル高のドライブとなる米10年債利回りは、1.60%を下回る水準で今週の取引を開始しており、ドル高材料としてはやや心許ない動きだ。まだまだ、ドル相場は混とんとした状況が続きそうだ。


 きょうは米英市場が休場となる。通常であれば、様子見ムードが広がることが想定される。ロンドン時間午前には大方の取引を終える動きとなりそうだ。ただ、薄商いとなる点を利用した仕掛け取引が入る可能性もあり、値動きの急変動には念のため留意しておきたい。


 この後の海外市場で発表される経済指標は、トルコGDP(第1四半期)、インドGDP(第1四半期)、南アフリカ貿易収支(4月)、ドイツ消費者物価指数・速報値(5月)、カナダ鉱工業製品価格(4月)、カナダ原材料価格指数(4月)、カナダ経常収支(第1四半期)など。


 発言イベント関連では、ロンドン時間午前にビスコ伊中銀総裁の講演、OECD経済見通し公表が予定されている。英国市場はスプリングバンクホリデー、米国市場はメモリアルデーのため休場となる。

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